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2018.03.16

井浦新さんに聞く! オンとオフを同時に充実させる術 後編

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井浦新さんに聞く! オンとオフを同時に充実させる術 後編

オフを充実させると、自然と仕事も充実する

前編では、井浦さんの役柄への壮絶な入り込み方、そして20周年を迎えた俳優業に対する向き合い方の変化を聞きました。若い頃に比べ、仕事の難しさとそこからくる楽しさをより実感できるようになったという話に、僕もどこか共感を覚えました。

後編では、オフの時間の過ごし方を中心に聞いていきます。多趣味な井浦さんだけに、どんなオフなのか気になるところです!

今月のお客さん
俳優

俳優

井浦新

1974年東京都生まれ。1998年に映画「ワンダフルライフ」に初主演。以降、映画を中心にドラマ、ナレーションなど幅広く活動。京都国立博物館の文化大使や、「SAVE THE ENERGY PROJECT」のアンバサダー、そしてアパレルブランド「ELNEST CREATIVE ACTIVITY」のディレクターを務めるなど、フィールドは多岐にわたる。現在、TBS1月期連続ドラマ「アンナチュラル」に出演中。今後も映画「赤い雪 RED SNOW」「菊とギロチンー女相撲とアナキストー」など公開が控えている。
[インスタグラム]@el_arata_nest

  • お父さん

    お父さん

    井浦さんはカメラから美術まで、とても多趣味なイメージがあります。「旅」もそのうちの大きなひとつとのことですね。ちなみにどんな所に行かれるんですか?

  • 「ここ十数年は国内を中心に訪れています。若い頃は海外への憧れが強かったし、今でも海外には行くんですが、今は自分の中できちんと日本について知っていきたいという気持ちが強いです」

  • お父さん

    お父さん

    海外もいいけど、国内もいいですよね! 知っているようで知らない魅力的な場所がたくさんありそうです。最近旅をして印象的だった所は?

  • 「山形県北部の金山町という所です。そこは古民家が残っていて冬の積雪量が多い地域で、茅葺屋根の上に雪が乗っかっている様子はまるで昔話の中の世界。日本の原風景という感じでした。白い竜の伝説とか、その地域ならではの神話や伝承、地域の人に信仰される霊山などもあって、夏はその山を登ったりもしました」

  • お父さん

    お父さん

    井浦さんは旅のどんなところに魅せられているのですか?

  • 「昔から歴史や文化に興味があったんですよね。子供の頃から縄文時代にすごく興味があったりもしましたし。本を読むのも好きなので、部屋の中で本を読み、旅に出てそれを実体験で埋めていくという感じですね。だから僕にとって旅は、ゆっくりとリラックスするものではありません。知らないことや見たことのない景色と出会うために、止まることなく動き続けるものです。そういう意味では、旅というより「フィールドワーク」に近いかもしれません」

  • お父さん

    お父さん

    確かにお話を聞いていると、フィールドワークという言葉がぴったりですね。写真がお好きなのも、そういったフィールドワークと繋がってくるのですか?

  • 井浦新

    「もちろんカメラは旅のパートナーになってきますし、オフでも仕事の現場でもいろいろ撮っています。写真を撮ること自体が好きですね。だから旅先の圧倒的な自然や、その土地の生活がにじみ出た人たちや日常のなんてことない光景もたくさん撮ります。普段から「小さなことにも感動できる気持ちを持っていたい」というのが自分の中であって、自然とカメラが手放せません」

  • お父さん

    お父さん

    前編で、「オンとオフがもはや崩壊している」という言葉がありました。オンとオフの垣根がないというのは、仕事もプライベートも心から楽しめるということだと思うので、正直うらやましいです。でも逆に、垣根がないことでプライベートが仕事に侵食される、なんて悪影響はありませんか?

  • 「実は、僕もかつてはオンとオフを作っていた人間なんです。だからこそ思うのですが、極端な話、オンとオフを分けるとかえって病気になってしまうと思うんです」

  • お父さん

    お父さん

    オンとオフを分けると病気になる!? いったいどういうことでしょう?

  • 「仕事は仕事、家庭は家庭って分けるのは一見ラクなようで、言い訳にもなってくると思います。頭で決めたルールに則っていると、たとえ矛盾やストレスを感じても“仕事だから”とやる気モードをオンにしてやるわけで、それを続けるのはやっぱり心身にとって健全ではないと思います。あるいは、オフだから週末は家でゴロゴロしようとか。そうしたくなる気持ちもわかりますが、できれば子供に「週末のお父さんはいつもゴロゴロとしてる」と言われたくないですよね」

  • お父さん

    お父さん

    耳が痛いところがたくさんあるな……(笑)。要は、オンもオフも心からやりたいと思えることをやりましょう、ということでしょうか?

  • 井浦新

    「もちろん好きなことだけをやって生きていけるほど世の中は甘くないです。ただ、全ては生きるためにやることだとしても、その中に自分ならではの面白さを見い出せるはずです。役者の仕事も、今だからこそ胸を張ってやりがいがあるとか、苦しいから楽しいみたいなことが言えるけど、ここに至るまでには自分が好きなものをずっと探し続ける時間がありました。どうやったらこの仕事を愛せるのかなとか、自分ができることは何なのか、自分しかできないことは何だろうと、ずっと試行錯誤し続けてきました。そうやっていくうちに、面白さがわかってきた感じですね」

  • お父さん

    お父さん

    なるほど。どうすれば仕事が面白くなるのかを探し続けたからこそ、今があるんですね。仕事までもがライフワークの一部になるようなイメージですかね。でもそれって、サラリーマンの僕にはなかなか難しそうだな……。

  • 「いえ、それは役者でも会社員でもフリーランスでも変わらないはずです。あきらめずにやり続ければ、そういう感覚は必ずつかみ取れると思います。それにはやはり「オフの過ごし方」が重要になってきます。オフだからといって“止める”のではなく、オンのとき以上に何かを本気でやる。それがきっと生きる楽しさにも変わってくるし、自分の仕事をより愛せたり、深く理解するきっかけになると思います」

  • お父さん

    お父さん

    僕も今日から仕事は仕事、オフはオフときっぱり分けるのではなく、どちらにもそれぞれの楽しさややりがいを見出してやっていこうと思います。奥さんも子どもたちも、そんな僕の変化をちょっとでも感じてくれたらうれしいなぁ。

【後編のまとめ】

オフを充実させることは、ただプライベートが楽しくなるだけでなく、仕事までもが充実するきっかけになる。今まであまり触れたことのない考え方だったので、刺激になりました。井浦さんが経験した上で導き出されたひとつの答え。そのすべてにとても説得力がありました!

【出演作品情報】

「ニワトリ★スター」

2018年3月17日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー
出演:井浦新、成田凌、紗羅マリー、阿部亮平、LiLiCo、鳥肌 実、津田寛治、奥田瑛二
(C)映画「ニワトリ★スター」製作委員会

STYLIST:KENTARO UENO[KEN OFFICE]、HAIR&MAKE:ATSUSHI MOMIYAMA
シャツ 6000円 (ELNEST CREATIVE ACTIVITY / MIGHTRY)、コート 32000円、オールインワン42000円(Snow Peak)

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